私は春日部市立大場小1年9組(昭和48年、1973)の児童でした。黒いランドセルに交通安全の黄色いカバーを付け、左胸に紫色の枠の名前入りの名札を下げて、列をつくって集団登校しました。
ピカピカの1年生なわけですが、ある日を境に毎朝地獄に変わりました。登校して教室に入ると、隣りの1年8組の男子児童の悪ガキ3人がズボンのベルトを鞭のように振り回して、9組の教室を襲撃するようになったのです。
おとなしい9組の子供たちは当たると痛いから逃げる逃げる。
その男の子たちの顔は何かに取りつかれたかのように夢中で鞭を振るいます。まるで楽しんでるかのようでした。
たかが悪ガキ3人程度に9組の集団が追い詰められてベランダに追い込まれました。
もう逃げ場がないよ。
ビシッ、ビシッ。
ベルトの鞭が床をたたきます。
私も追い詰められた集団の中の奥の方にいました。
こんな蛮行に我慢できず、立ち向かった勇気ある男の子もいました。
私はほかの子たちと逃げるだけ。ただ怖くて何もできません。
結局どうなったのか。結末は覚えてません。
誰かが職員室へ先生を呼びに行き、悪童を止めたのかもしれません。
その後、そうしたことはなくなりました。あの3人、ホントに1年生か。しかし、なぜあのような恐怖の事態が発生し、また連日行われるようになったのか。全くわかりません。意味不明です。
1年の時に9組もあった学年でしたが、4年生になると同時に沼端小学校ができて、6街区から通っていた子供たちはそちらへ通うようになりました。
今でも思い出すことのある恐ろしい記憶です。