ここは武里団地9街区

丙午生まれの昭和回想

集団登校

 大場小は集団登校でした。

 下校はめいめい下校ですが、たまに土曜に集団下校になる時もありました。土曜の4時間目が終了し、清掃を終えた昼頃、校庭に全校児童が集合します。確か朝の集団登校と同じ顔ぶれ。

 朝の集団登校は苦い思い出があります。毎朝、上級生が団地の子供たちを集め、行列をつくって登校しました。

 1つのグループが5~8人くらいかな。

 私も1年生から列に入って学校までの5、6分ほどを校門まで歩きます。

 校門に入ると「解散」。あとはめいめい校門から校舎玄関の下駄箱まで歩きます。

 当時、子供が多かったから、歩道がいくつもの子供の列でいっぱい。

 やがて私も成長し、4年か5年になると、上級生が欠席した日の朝は自分が下級生を集め、号令をかけて登校しなければならない立場になりました。

 しかし、当時の私は極度の恥ずかしがりや(且つ赤面症で内弁慶)でした。

 時間になっても声を出して下級生たちを集めることができず、団地の3階から顔を出した隣のうちのIのおばさんが大声を出して集めてくれました。

 下級生は私の後ろを付いてきます。

 何とも頼りない情けない上級生です。

 学校に付くと解散。

 それも自然解散でしたか。

 私より上の上級生がいる時はいいのですが、いない朝は苦痛でした。

 隣のおばさんに助けられたのは1回だけではありませんでした。