大場小3年生(昭和50年、1975)の時の思い出です。
大場小を下校すると、校門前には子供たちの人だかり。
子供たちの視線は一点に注がれていました。
今ではもうあり得ないのでしょうが、当時はまだ何事も緩やかな、穏やかな時代。
校門前で露店する業者がいたんですね。特に土曜が多かったような気がします。
売るものは昆虫、手品道具、ヒヨコなど。
これぐらいしか覚えてません。
「ヒヨコ」は母親に「鶏になってうるさいから」と止められました。私は、あんなに黄色くかわいいヒヨコが鶏になるのかと半信半疑だったのを覚えています。
それと昆虫。クワガタムシにはさまれて痛い思いをしたことがありましたっけ。
手品道具もありました。
手のひらサイズの折り本様のものでお金を入れて閉じ、また開くと消えて、また開き直すと現れるというものでした。
商売するおじさんも見せ方が上手だったんでしょう。
当時純朴だった私にはもう驚き。これがほしくてほしくて。
同級生のS君と買いに来ようと、一旦団地の自宅に帰り、小遣いを手にS君と合流。
しかし、S君は金が工面できませんでした。
しょげてとぼとぼ歩いてたところ、9―12と9―11の間の芝生の上に百円玉1つが落ちてました。
驚いたことに、それが1つだけではなく、3つぐらい見つかったんです。
300円あれば手品道具が買えます。
S君と神様のお恵みだとはしゃぎました。
このS君とは一緒に富士山を目指した男の子です。
2人で校門前に勇んで買いに行きました。
まあ買ったはいいんだけど、少ししたら飽きてしまいました。
まあ子供の熱中なんてそんなものですね。