ここは武里団地9街区

丙午生まれの昭和回想

カラー竹馬

 「タンタンたけうま♪カラーたけうま♪タンタンたけうま♪カラーたけうま」
 テレビCMで流れていた第一のカラー竹馬のCMソングの歌詞です。私と同世代の方は恐らく節を付けて歌えると思います。

 第一のカラー竹馬が流行った時期がありました。

 あれは私が大場小学校3年生(昭和50年、1975年)の近辺かなと思います。

 竹馬がほしくなり、母親と一緒に玩具屋へ行き、黄色い持ち手のカラー竹馬を買ってもらいました。明らかにCMの影響です。
 このカラー竹馬は竹製ではなく、金属製の竹馬です。

 持ち手のところがいろいろな色がありました。足をのせる足台の高さは止め具(足台のストッパー)で調整し、足台に留め具をかませます。
 第一のカラー竹馬を製造している会社ですが、インターネットで調べると、栃木県足利市の第一レジン工業株式会社(現在は第一)です。カラー竹馬は昭和44年(1969)に販売が開始され、昭和50年代にCM効果で大ヒットしました。
 私はカラー竹馬を持って、早速同じ9―12号棟に住むK君の家へ行きました。

 自慢したいためではなく、純粋に一緒に遊ぼうと思ったわけです。

 K君と外へ出ました。9―12と9―13の間は芝生が広く取ってあり、真ん中に遊歩道が付いていました。そこで竹馬に乗って遊びました。
 まあ遊んだのはいいのですが、K君もカラー竹馬を欲しくなってしまい、K君は帰宅した後、カラー竹馬を買ってほしいと母親にかなりねだったようです。
 このことは後でK君の母親に「うちのT(名前のイニシャル)がほしがって困るから何か新しい物を買ってもらってもTに見せないで」と注意され、わかったことです。
 その後は何か新しい玩具を買ってもらってもK君には見せないように子供心に注意したことを覚えています。

 このカラー竹馬が子供たちを刺激したことだけは確かです。
 竹馬は次第に足台を高い位置に上げて行きました。

 水たまりに入っても靴が濡れないので、わざと竹馬で水たまりに入ることもありました。
 大場小5年生の時に他県へ引っ越しました。このカラー竹馬も引っ越し先へ持って行きましたが、最終的にはカラー竹馬1本だけでけんけんするように乗れるようになりました。
 カラー竹馬は私の中で武里団地での遊びを象徴する玩具として今も楽しい思い出として心に残っています。