以前「時計公園、トンネル公園」と題して記事を掲載しましたが、背景にトンネル公園が写る写真が見つかったので、改めて「トンネル公園」のことを書きます。
トンネル公園は第二白百合幼稚園と9ー2との間のスペースにありました。今も公園はありますが、名前の由来のトンネルは影も形もありません。敷地は時計公園より少し広さがありました。
トンネル公園は中央に土管状のトンネルがあり、その上にコンクリートでデコレートされた幅広の滑り台がありました(写真参照)。トンネルの通路はT字形になっており、写真に写るトンネル入口はTの「|」部分に当たります。
写真の左側の男の子は幼馴染。苗字はU、名前はK君(「誕生会」の記事で登場)と言いました。他の写真の裏書きを見ると、私が2歳5カ月の時、すなわち昭和44年3月頃のものです。この時の記憶はありません。
トンネル公園はトンネルとすべり台が中央にあり、そこから延びた万里の長城のような壁で全体が囲われていました。トンネルから離れた一角に地球型の回転ジャングルジム(写真参照)がありました。
写真の背後に芝生と植栽があり、低い山状になっています。私は自転車に乗れるようになってから、9ー13の横から続く、この山の上を自転車で走らせ、アップダウンを楽しみました。
トンネル公園には何度も遊びに来ました。印象的な思い出があります。公園というよりトンネル公園で見たクジラ雲のことです。
私が回転式ジャングルジムで遊んでいると、夕空にクジラの形をした灰色がかった雲が浮かんでました。心の中で(あっ、クジラ雲だ)と叫んでました。しばらく興奮気味にクジラ雲を眺めていました。
実は大場小学校で読んだ教科書にクジラ雲が出てくるお話があります。話の筋は児童たちが校庭で体操をしていると、空にクジラ雲が現れ、一緒に体操をし、その後、児童たちがクジラ雲に乗って町や村の方へ飛ぶというものです。
私は教科書のクジラ雲と重ね合わせ、雲に乗れればなと思ったことを覚えています。やがて雲は流され、形が崩れました。
インターネット検索すると、この「くじらぐも」というお話はpdfで読むことができます。なかがわりえこ作、かきもとこうぞう絵。登場人物の児童たちは「1年2組」の設定。私が読んだのは小1の時だったのでしょう。即ち昭和48年(1973)のことです。
クジラ雲に名残を惜しみながら家路につきました。
この思い出は今初めて人に話しました。