私が白百合幼稚園に象バスで通っていた昭和46、47年の頃、子供たちの間では仮面ライダーカードの収集が流行しました。
私もスナックを買っては、その折にもらえるカードをせっせと集めました。
ただ袋入りのカードだったので、カードを選ぶことができません。
だから同じ改造人間のカード(例えば、カマキリ男ばかりとか)を引き当ててしまい、それが何枚も持っているとなると、ただただ残念な気持ちでした。
カードを買う目的は色々なカードをたくさん集めることが1つ。
もう1つはラッキーカードを当てることでした。
一度当たって、小躍りしました。表面に改造人間の写真、裏面に説明書きがあり、裏面にラッキーカードと記されてます(確か)。印字であることは間違いありませんが、さてそれが赤文字だったのか、それとも黒字だったのか、斜めに印字されたのか、よく記憶にありません。
夢中でラッキーカードをメーカーのカルビー(だと思う)に送りました。すると、カードアルバムが届きます。
それにカードをどんどん貯めていきます。
アルバムが膨らむのが楽しみでした。
アルバムを持って外に出ると同じ団地の子供がたちが寄ってきます。
ちょっと自慢でした。
ただ、上には上がいるもので、カードがアルバムにあふれんばかりのコレクターもいるわけですね。
ただ問題も。カード収集熱が高じる余り、スナックを買ってカードをもらうとスナックを食べずに放置してしまうことです。
スナックは甘い味で、自分は正直あまり好きではありませんでした。
団地っ子はわかると思いますが、団地のドアの横には横70センチ、縦50センチぐらいのドアがあって、中に水道計がありました。私はそのドアを開け、スナックを3袋ぐらい隠していたことがあります。
食べ物を粗末にするなという教育を両親から受けてましたが、私は後ろめたさを感じつつとんでもないことをしてました。
結局、スナックは捨てる羽目になりました。
ほどなく私のカードブームは自然消滅しました。