ここは武里団地9街区

丙午生まれの昭和回想

片思い

 初恋は大場小でなく、白百合幼稚園(昭和47年、1972)の時。

 年長「松B組」(年少は竹B組と言いました)でした。

 ある日、その子が転園してきて、同じクラスになりました。Mさん(下の名前はC)と言いました。下の名前に「ちゃん」付けで呼んでました。小柄な子でした。

 思い返すと、ずいぶんと積極的だったなと思います。お宅に遊びに伺ったことがありましたから。近所のK君と外で遊びに出かけた時、「どこへ行こうか」と聞かれたので「〇ちゃんち」と自分が答えました。

 その子は1街区在住でした。K君と遊びに行くと、彼女のお母さんが出て、うちに入れてくださいました。確か勧められてミカンを食べたような。

 小学校の時はクラス替えごとに好きな女の子は変わりました。

 すべて片思い。

 奥手で無口、赤面症でおとなしかったので、仕方ありません。活発でもなく、勉強もさほどできません。ハンサムでもない。もてるわけありませんね。

 5年1組(昭和52年、1977)に進級してまもない4月のこと。担任の関根岳是先生に転入生の女の子Kさん(下の名前はH)が紹介されました。どこから越して来たのか。東京か山梨なのか、定かではありません。

 セミロングの色白のかわいらしい子でした。話しかけるなんてできません。

 しかし、ある日、校舎外の掃除の折、自分がしゃがんで三つ葉を見ていたら、周りの級友たちが笑ってこちらを見ていました。(何だろう)と思ったら、後ろから笑い声。後ろを振り向いたら、Kさんでした。恥ずかしかったけど、うれしかった。

 だけど、それ以外はクラスの向こうでほかの男子と話してるのを遥か遠くから見ているだけ。