大場小の通学児童は武里団地に住んでる子供がほとんどでした。
小学生の私にとって団地の中が世界の多くを占めていました。9街区は武里団地の端っこでしたから、自転車で団地外に出ることはたまにあったぐらい。
住民の多くは団地商店街で買い物をします。
私の住む9街区からだと、時計公園の横を通り、第二白百合幼稚園とテニスコートの間の細い道を歩きます。
通りを渡ると近隣公園。広い芝生が植わり、弧を描く道を進みます。
ちょいの短い坂を上がると商店街。
左側に東武ストア。中はさほど広くなかったかと思います。
鮮魚コーナーではダミ声の男性の店員が威勢のいい売り声を出し、とてもにぎやかでした。
「らっしゃいっ、らっしゃいっ、らっしゃいっ、らっしゃいっ、らっしゃいっ~」
東武ストアの反対側の並びは個人商店が並んでます。そこは7街区に挟まれた空間でした。1階がテナントでした。確か一角にホットドッグが売られてました。串にソーセージが刺してあり、その周りにホットケーキのような生地をコーティングしてこんがり焼いてあります。それにケチャップや洋からしを付けて食べます。
これが美味しいかった。中のソーセージよりも周りの薄いパン部分の方が好きでした。ホットドッグは店先で焼いて売られており、その奥に本業の店舗がありました。何が本業なのか忘れました。お肉屋さんだったのかな?
さてスロープを上がります。7街区の2階吹き抜けがあります。そこにセントラル歯科医院があったような気がします。歩道橋にリンクしており、そこを渡ります。真下はけやき通り。もっとも当時はその名を知りませんでした。
渡り切ると、2街区の2階の商店街があります。左の並びに床屋、右の並びにおもちゃ屋(一心堂と教えていただきました)、その先に茶屋の「おづつみ園」、「団地書店」があります。次に坂を下ると、そこは2街区の広場があり、真ん中に公園があり、噴水がありました。
両側に個人商店がずらり。肉屋さん、蕎麦屋の元禄などなど。団地商店街は7街区から2街区にかけて立体的に構成され、1階と2階に商店街が並んでました。
今考えると、結構時代を先取りした近未来的な設計だったんですね。