埼玉県春日部市南部にある武里団地が着工60周年を迎えました。
それを記念した写真パネル展と講演会が11月19日(日)正午から午後4時、近隣公園内の武里南地区公民館で行われました。
自治会役員、現在の団地住民、また元住民ら年配層を中心に約50人が訪れ、懐かしそうに古写真に見入り、また当時の暮らしの様子に触れた講演に聞き入っていました。
講演会の冒頭で春日部市の岩谷一弘市長がビデオメッセージであいさつ。また武里団地ゆかりで歌手の太田裕美さんのお祝いのメッセージが代読され、さらに元団地住民のビビる大木さんのビデオメッセージが流されました。
講演会では春日部市郷土資料館学芸員が「1963武里団地―1960年代の武里団地のあゆみ―」と題して着工当初の様子や「食寝分離」を目指した団地での生活の特徴に触れました。またQ街区が「武里団地と私―昭和の思い出、子供たちの楽園―」と題して子供の目に映じた半世紀前の団地生活について紹介しました。
小会議室では写真パネル展が行われ、着工当時の風景写真、生活や体育祭などの写真が飾られました。
団地造成前は一面の水田だったところにまず資材搬入のための道路が造られました。その様子や竣工後に俯瞰した風景写真などが訪れた人の目を引きました。
久喜市から訪れた女性は1街区の元住民。「当時は母親に2街区先の大通りより向こうへは行っちゃダメと言われた。子供の交通事故があったから」と振り返り、「なつかしい」と熱心に見入ってました。
また「たけさと音頭」(高木東六作曲、高木圀夫作詞)のレコードが流され、ノスタルジーが演出されました。作詞を手掛けた高木圀夫さんは団地住民だったとのことです。甥の高木東六氏(1904ー2006)に作曲を依頼しました。
これから何回に亘って写真パネル展や講演の内容などを詳しく紹介したいと思います。