大場小学校3年5組(担任、寺沢重喜先生)の時、即ち昭和50年(1975)のことですが、工作の時間でお面を作りました。紙製ですが、これが結構しっかりとしたものでした。
作り方は、まず調理用のボールを逆さまにしてその上を透明なビニールで覆います。そしてその上に糊で新聞紙の紙片(適当に破く)を張りつけます。2センチ程度の厚みが出てきたところで、その上に白い紙片を張っていきます。
一定の厚みができた段階で、今度はそこに好きな顔を画き、着色します。
そして最後にお面をボールから分離させます。
お面に丸いのぞき穴をカットし、耳の辺りに小さい穴を開け、そこにゴムヒモを通すと、できあがり。
私はアカレンジャーを作りました。
アカレンジャーは瓢箪池の形をした濃紺色の目、その下に白い細い縦ラインが入ります。アカレンジャーの顔を確認すると、瓢箪池の目の上に鳥の羽のような模様があり、真中に「1」とありますが、それは画かなかった気が…。あとは真赤に塗りました。
アカレンジャーは「秘密戦隊ゴレンジャー」の一員でリーダーです。
アオレンジャー、キレンジャー、モモレンジャー、ミドレンジャーの計5人から構成されるヒーローものであり、当時の人気番組でした。ゴレンジャー以降、数々の戦隊ヒーローシリーズが作られましたが、その原点とも言えます。
私のアカレンジャーにヒントを得てか、級友のS君(将来は一緒に発明家になろうと誓った)がアオレンジャーを作りました。
しかし、他の級友が何のお面を作ったのか覚えてません。女子も同じ工作に取り組んだと思うのですが、こちらも記憶にありません。
当時の男の子には変身すると強くなる〝変身願望〟のようなものがありました。なりきりで遊ぶこともありましたし。
ヒーローものの洗礼を受けた大多数の、かつての男の子たち。今何を思って生きてるのでしょう。